個別指導・個人指導

センター試験の攻略法 ~傾向と対策~


国語


直近のセンター試験で特筆すべきは、国語が更に難しくなったこと。平均点が“98.67点”と、ついに5割を切ってしまいました。センター試験を制するには、国語の周到な準備が必要といえます。逆に国語を得点源にできれば、非常に有利といえます。ここでは、日頃の学習法について述べます。

【1】自らも書く

国語は現代文(現国)と古文・漢文に分かれますが、準備が難しいのは前者でしょう。現代文には、全人格が反映されるからです。評論文では議論について行けるだけの教養が必要となりますし、小説では登場人物に共感できるだけのコミュニケーション能力が必要とされます。したがって、過去問をたくさん解いたからといって必ずしも成績は上がりません。

また、日常使う言語だからこそ深い読解力が要求されるともいえます。そうでないと、字面(じづら)を滑るだけになってしまいます。読解に深みを出すには、どうすれば良いのでしょうか。それは、自分で文を書くことです。文を書くことは小論文の練習になるのはもちろん、ライター・筆者の心情に近づけますので読解力が増強されます。言葉の違いはもちろん、段落の分け方、極端な話「読点(、)」の打ち方にも関心を払うようになるでしょう。

文章を書く習慣のない人は、まず新聞記事をスクラップすることから始めましょう。気になる記事をノート等にはるのですが、無い場合は社説をスクラップしましょう。見出し、リード、本文を確認しながら切り取るだけで文章の構成を意識し始めます。毎日の日課とすれば学習習慣が身に付きますし、手作業は脳トレにもなります。

まとまった文章が書けるようになったら。家族や先生方に読んでいただきましょう。読者を意識することで作文力、ひいては文章読解力がアップしますよ。

【2】語感を磨く

言葉の感覚を鋭くすることも国語力をアップするのに重要です。まず、語彙を豊かにするのがポイント。見知らぬ言葉に接したら、辞典で調べる習慣を身につけましょう。

次に、言葉の違いを分析してみましょう。評論文では、2つの概念・事象を比較しながら検討するという手法がよく用いられます。比較検討の能力を高めておくと議論について行くことが容易になります。それには言語感覚を磨いておくことがポイント。言葉を比較し、どのような関係にあるのかを検討するのです。同義、対義、類義などと関係を分析するのですが、類義なら包含なのか一部共通なのか……検討すべきことは色々あります。小説でもこの能力が重要になります。例えば、「夢想」と「想像」の違いが分かれば、2013年第2問-問3-肢3は簡単に切れるでしょう。

できれば、鋭い問題意識も養いたいところです。一つの方法を挙げておきますと、ある事象の表と裏、光と影を検討するのです。例えば、高速の交通手段は移動を簡単にした反面、事故で多数が死傷する。高層マンションは眺めがいいが、外出が億劫になるので孤立しやすい――。迂遠なようですが、分析することで読解力の前提となる観察力を養うことができるのです(観察力は全ての学問の前提条件です)。

これらの訓練はゲーム化することが可能です。家族・友人で問題の出しっこをすると、受験のストレスを解消することもできますし、コミュニケーション能力も高まり、絆を強めることもできます。例えば、「サメとイルカの異同を述べよ」と異同問題を出し合ったり、「インターネットの功罪」などと題して議論を楽しむのもよいでしょう。

【3】テストの活用

テストの活用とは、「返却答案」の活用です。国語に限らず、全教科にあてはまることですが、定期テスト、小テスト、模擬テスト…各種のテスト・試験が戻ってきたら必ずおさらい(復習)しましょう。反復練習によって定着を強めるのはもちろん、“応用力”の増強にもなるからです。

応用力とは未知なる問題の処理能力ですが、これは降ってわくのではなく、既知の情報処理を強化することで少しずつ発展していきます。脳科学的にいうと;くり返すことで脳内ネットワークが強化されます(有機化ともいいます)。脳内の連絡がスムーズになることで未知の問題に対する処理能力も高まるのです。

また、テストなどプリントの整理は、情報処理のトレーニングにもなります。日々増えるプリントを整理することは、日々増える情報の整理と同じだからです。先述したように、手を使った作業は脳トレにもなります。

国語の場合は、間違えた問題をやり直すのはもちろん、工夫次第で応用問題とすることができます。例えば、要約。本文のあらすじ・要旨をまとめるのです。模擬試験の解説冊子にある要約と見比べると文章力がアップするでしょう。出題者に扮して新たに問題を作成するのもオススメです。

【4】音読

よくいわれることですが、古文・漢文の学習法で最も効果的なのは音読・素読です。

古文・漢文は、主に音声による伝承が行われた芸術。紙が貴重で紙媒体で鑑賞する機会が少なかった、識字率が高くなかった…を踏まえると、容易に想像できますね。ですから音声を重視した学習法が科目の性質に合っているといえます。

また、古文・漢文は、日常言語とかけ離れており「外国語」のような存在。頭で理解するだけでなく、言語的経験を積んで慣れ親しむことが必要ともいえます。

加えて、音読は発声や滑舌のトレーニングとなるので、将来プレゼンテーション、面接…のシーンでも役立つことでしょう。

教科書に掲載されている作品を繰り返し音読しましょう。読むだけでなく、録音して聴くとさらに効果的ですよ。

英語


センター試験の英語は、発音・文法問題のウェイトは極端に低く、読解重視が特徴です。ですから、読解に特化した対策を講じるのが得策。お勧めするのは;

[1] リスニング問題の活用。

センターのリスニングは単なる発音の識別ではなく、読解の要素が強いのが特徴。会話のテーマは何か、次にどんな発言が予想されるか……と構造は読解と同じ。ですからリスニング問題は、筆記の読解問題の練習としてうってつけです。リスニングを聴いて解くのはもちろん、黙読、音読で読解力を身につけましょう。

[2] 第3問Cの活用。

センターの英語で最も変わったのが第6問。従前は「おばから英英辞典をもらった」「スペインの動物園でゴリラと目が合った」といった日常生活のエピソードを扱った軽いものだったのですが、2次試験のように論文チックでズシリと重い内容となり、高い読解力が要求されます。とはいえ、こういう傾向は2013年までの【第3問C】と同じ。本格的にしたのが第6問なのです。ですから、過去問集で【第3問C】をたくさん解きましょう。

[3] 英文英訳に慣れる。

読解問題重視のセンターですが、和訳問題は出ません。英語を英語で表現する能力を重視しています。例えば;
・予定の船に乗れなかった理由を;fully booked(予約でいっぱいだった)と tickets were sold out(切符は売り切れた)とが同一内容だったり(2007年第5問問1)
・オプション講座に参加できるという内容を participate と find free ticketsと表してあったり(2011年第4問B)
この対応法として、言い換える技術を磨く必要があります。教科書の欄外や「英作文600」にある「=(イコール)」の印がついた表現で英文英訳に慣れましょう。

数学


(1) 時間の短縮を

数学は、時間との闘いを強いられますので、時間を節約するための工夫が重要となります。
例えば、2次方程式の解の公式は、「b´型」で解く方が賢明です。時間を節約できるからです。(判別式も同様)

同様に平方完成をみっちり練習しておけば、かなり時間の節約になります。平方完成とは;y=x^2+4xをy=(x+2)^2-4に変形すること(^2は2乗)。関数の問題で頻出です。

(2) ミスを防ぐ

入試に限らず、ミスが致命的になることがあります。

よくあるのが、計算の途中で自分の字を読み間違えること、例えば「-11」を「+1」とするミス。日頃から字を丁寧に書く習慣を身につけましょう。

また、フェールセーフ(まちがいを未然に防ぐ工夫)も講じておきましょう。例えば;2≦-xをいきなりx≦-2とするのではなく、間に-2≧xと手順を増やすことでミスを防げます。分数式で分子全体を( )でくるむこともこの範疇に入るでしょう。

(3) 柔軟性・応用力を

センターの数学においては解答方法が指定される、あるいは出題者の意向にそった解法が求められることがよくあります。

ですから自分の流儀だけでなく、他の解法にも柔軟に対応できるようにしておくべきです。
日頃の学習において別解が示されている場合は、それも確認しておきましょう。同じ対象を違った視点から眺めることで柔軟性・応用力が身に付きます。

(4) マークの練習を

センター試験における数学の特徴は解答欄が多いこと。答えだけでなく解法の手順も細かく問われます。時間不足、ミスを誘発する原因となります。ですから日頃から実践的なトレーニングを心がける必要があります。過去問集の付録であるマークシートを使ってみっちり練習を積んでおきましょう。


(つづく)


最終更新 2015/12/15




















NANATTE

ナナッテ

〒880-0805
宮崎市橘通東4丁目10-27
TEL 0985-69-5985